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8月22日(金)、神戸市勤労会館の4階で、
兵庫既存住宅活性協議会(以下、当協議会)からご依頼いただき、
兵庫県不動産鑑定士協会の8月定例研修会にて講師をさせていただきました。
そこで、1時間ほどフェニーチェパックという、
中古住宅の買う時、売る時に、安心・安全のため、
住宅診断(建物調査)を行えるツールの説明をしました。
当協議会の活動においては、構成団体である鑑定士協会様の協力を多大にいただいており、
この度、今行っている取組を、会員の皆様にご説明させていただいた次第です。
兵庫県内160名を超える不動産鑑定士さんの団体ですので、
説明にはちょっと緊張しましたが、中古住宅における安心・安全な取り組みを進めるにあたり、
不動産鑑定士さんの今後の大きな役割について少しでも感じていただければと思い説明させていただきました。
中古住宅の建物評価には、鑑定士さんの役割が期待されています
話しさせていただきました内容は、
1) 国の政策として、中古住宅+リフォームを伸ばすことを期待していること
2) そのためには、まずは、インスペクション(建物調査)を含め、
かし保険などの知識をもった宅建業者様との連携が必要になること。
3) 調査した中古住宅をどうやってそれを反映した金額として評価していくかについて、
今後、不動産鑑定士様の役割が大きく期待されていること。
といったところです。
まだまだ、中古住宅の価格を評価するにあたり、
実施したリフォームや、現状の詳細な劣化状況などを金額に反映できない現状があります。
せっかく、良質な中古住宅として、メンテナンス費用をかけて適切に維持していても、
それを価格として評価してもらえなければ、
なかなか、お金をかけてメンテナンスする気になりませんもんね。
まずは、消費者にメリットのあるフェニーチェパックからスタート
まずは、消費者にメリットのあるフェニーチェパックからスタート
今後、住宅ローンを組む際などに、
金融機関が中古住宅を担保評価する際にもとめられる書類として、
不動産鑑定士さんの評価が必要になってくるかもしれません。
平成26年度は、国交省も、金融庁と一緒になって少しでも
こういう世の中に変えていけるように取り組まれるようですが、
少し時間がかかるかな・・・という印象です。
まずは、かし保険に適合する建物と、そうでない建物を仕分けすることなど、
建物調査を世の中に一般化していくことが、最初の一手ですよね。
そのためのフェニーチェパック、是非、不動産鑑定士協会の皆様、
このフェニーチェパックの啓蒙にご協力のほど宜しくお願いします。
貴重なお時間をいただきありがとうございました。