中古住宅の不具合は入居してからわかります。
中古住宅購入して、一か月、
友人が遊びにきました。
友人 「へ~、いいお家、見つかってよかったね~」
私 「そうでしょう~」
友人 「でも、この和室、床がちょっと傾いていない?」
私 「え!うそっ!」
友人 「いや、よくわからんけど・・・なんとなく・・・」
私 「うわ、ほんまやね・・気づいてなかったわ。」
友人 「なんかビー玉転がるよ!!」
私 「え”~、うそ、ショック~、どうしたらええんやろ~」
友人 「そりゃ、売主さんに直してもらわなあかんのとちゃうの?」
私 「ほな、仲介会社に言って、聞いてみるわ!!!あ~最悪(涙)」
みたいな会話になったらほんといやですよね。
仲介会社の方に、なんかクレーム客みたいに
思われるのも嫌なんで、あんまり言いたくないですが、
ほっておくのも納得いかないし・・・・とおっしゃられます。
こんな事例、実は結構あります。
売主が認めてこそ対応してもらえる。
こういった場合の顧客への対応方法について
不動産業者様からの問合せも最近よくあります。
「買主が床が傾いているってクレーム言っているのだけど、
どのように対応したらよいか?」というものです。
こんな場合、床について、何が瑕疵で、何が瑕疵でないのかの基準が、
売主にも、買主にもお互い理解されていないケースがほとんどです。
売主も、そもそも、その傾きを知らなかったことあり、
そんなはずはないと通常お考えもされます。
こんな場合、お互い納得させて、円満に解決を図ることは、
本当に難しい作業となります。
で、どうなるか・・・
結局は、お金で解決するしかなくなります。
もし、修繕費用が20万円かかるとします。
そういった負担を売主がどこまでもっていただけるかと
話しあうということですね。
もし、そういった不具合が、事前にわかっていれば、
売買契約時にその費用を織り込んだ金額で契約することができます。
ただ、取引後になると、売主は、金額にしても、瑕疵についても
なかなか納得しにくいものです。
買主は、その間、ずっとその家に住んでいなければならないので、
住宅という大きな買い物における、この精神的なダメージは
本当にはかりしれません。
そのための事前検査が重要です。
こういったことにならないために、どういったところを確認して購入すればよいのでしょうか。
たとえば、住宅の内覧のときは、スリッパをはかずに室内を歩いてみてください。
そのほうが、床の傾きや、たわみのある部分などが良くわかります。
建具を開けたり、閉めたりすることも、建物の傾きの確認になります。
建物がひずんでいると、建具の開閉に不具合がでている可能性がありますね。
上階の天井、サッシのまわりに雨漏り跡があるか、
特にバルコニーの下に居室があるときは要注意ですね。
床の傾きには、6/1000の傾きより大きいか、小さいかが、
建物の現況の状況を確認する一つの基準になっていますので、
そういったことを確認できれば、ベストです。
事前にすべてがわかるわけではありませんが、少しでも
良質な中古住宅を見分ける作業をしてもらってトラブルを
減らしてもらえればと思います。
こういったことを対応してくれる建物調査のプロがいますので、
そういった人にお願いしてみるのも一つの方法でしょう。