神戸市、明石市、加古川市などの宅建業者様から、
最近かし保険についての問合せが多いですね。
問い合わせされるかし保険とは、新築住宅の保険ではなく、
中古住宅にかける瑕疵(かし)保険です。既存住宅売買瑕疵保険といわれたりもします。
中古住宅購入の際に、購入後の万が一の不具合に対する出費を防ぐため、
買主を守るための付保する保険です。
最近は、中古住宅の購入を検討している皆様が、
「中古住宅に保険や保証をつけるにはどうしたらいいですか?」
って問合せされるみたいで、そんな保険があるなんて、
宅建業者の皆様はあまりご存じないようです。
では、かし保険はどのようにしてつけるのでしょうか。
◆建物検査により、かし保険を付けれるかを判断します。
まずは、対象の建物を、かし保険をかけれるか調べなければなりません。
生命保険に入る前に、健康診断をうけるのと同じです。
それを「建物検査」または「インスペクション」といいます。
この検査は、かし保険の保険会社により認定された資格ある建築士により実施されます。
第3者の立場で検査を行いますので、買主にとっても、売主にとっても安心です。
通常、所要時間は、約60分~90分程度です。建築士が1名で対象のお家に伺い、
目視、触診、そして、レベルなどの測定機器をつかった調査を行います。
そして、かし保険のかけれるかの判定を行います。これを適合判定といいます。
結果としての報告書は、通常一週間もかからないうちに受け取れます。
その結果、適合判定がとなれば、その建物は、かし保険が付保できる住宅となります。
◆最高1000万円まで、最長5年間の保険がつけられます。
適合とされた住宅は、検査日から一定の期間の間に、
中古住宅の売買の取引を行い、規定の保険料を支払えば、
引渡しの日から、最高1000万円、最長5年間の保険が付保されます。
費用は、建物の規模にもよりますが、
検査料と保険料をあわせて通常15万円~20万円程度です。
もし、検査で、適合の判定がでなかった場合は、再検査が必要です。
たとえば、シーリングがきれており、雨漏りの危険があったり、
基礎に、構造に影響するひび割れがあったりする場合です。
この場合は、引渡しまでに指摘された事項が修繕されて、再検査を行い、
適合となってはじめて保険に入ることができます。
注意していただきたいのが、物件の引渡しをうけてしまうと、
かし保険を付保することができません。
すべては、決済までで行いますので、ご注意ください。
建物検査を行う時期ですが、保険申込みの方法が少しかわりますが、
契約前でも、契約後でもかまいません。
検査員の日程の調整や、修繕工事が必要な場合もありますので、
契約が決まる前後、もしくは、物件検討時に
ご相談いただくことが一番安心ですので覚えておいてくださいね。
その他、詳しい既存住宅瑕疵保険に関する相談、
かし保険の加入申し込みについて、
その際の中古住宅の建物調査についてなど、
ご質問等がありましたら御連絡ください。
ここに書かれていない、耐震診断と補強について、
中古リフォームの一体融資相談、
リフォームの相談、中古+リフォームにおける助成金の情報、
また、その他の古い建物の売却査定の相談につきましても、
個別に返信させて頂きます。