◆国交省が変えようとする中古住宅のイメージ
お金があったら、そりゃ、中古より新築でしょ、、、
こんなイメージをみなさんもっておられますか。
こんなイメージを変えようとしている人がいます。
そう、国交省です。つまり日本全体ですね。
「既存住宅(中古住宅)もリフォームすれば、
新築の中で長持ちするといわれている長期優良住宅と同じようなものができる。
それを一般の人々が理解すれば、既存住宅のイメージが変わる。」
と考えています。
2010年に閣議決定で取り決め、2020年に向けて、
この政策が着実に進められています。
国土交通省は「中古住宅・リフォームトータルプラン」を取りまとめ、
新築中心の住宅市場から、リフォームで住宅ストックの品質・性能を高め、
流通を通じ循環利用されるストック型の住宅市場へ転換を図っています。
今ある住宅を、よりよいものにして、しっかり価値をあげて売れるものにしようということですね。
◆おうちは築20年たてば、0円? 国全体では約500兆円損?
最近は、世帯構成にともない住み替えの回数が増えています。
そうなると、今の住宅の価値を考えますよね。
売るときはいくら?今はいくらと。
これまでは、木造戸建住宅が新築でも、20年たてば売るときは0円とよくいわれてきました。
でも、国交省はきづいたのでしょう。多くの国民が多額の資金を住宅に投資をしても
資産として蓄積されず、多くの資産が損なわれていると。
これが、今の中古住宅流通とリフォームの議論につながっています。
実際、国交省は、日米の住宅投資額と資産額を比較しています。
日本のストック額は、建物価値の減価や早期に除却される実態に即して、累積投資額に比べて約500兆円が損なわれています。この差を埋めるために、中古住宅の建物評価の適正化、リフォームへの投資などによる質の向上などが必要となっているのです。
◆2014年、長期優良化リフォームで、中古のイメージが変わる。
そこで、現在、進められているのが
「既存住宅のリフォームによる性能向上・長期優良化に係る検討会」です。
ここでは、既存住宅を技術的に評価することでラベリングして、
不動産市場で適正な価格づけをしたり、金融面で融資が下りたりする世界を目指しています。
今のおうちの「耐震性」「劣化状況」などをしっかりと調査し、
それが、長期優良化リフォームという一定の基準のもとに、
どのレベルにあるのかをラベリングしようというものですね。
いままで、リフォームというと、ただ単に、住みたい方の満足のいくようにリフォームするしか
なんの基準もありませんでした。
それが、今後、住宅資産としての価値はどうなのかという
「新しいものさし」が入ることを意味します。
今、お考えのリフォームは、資産価値を上げるリフォームになっていますか?
あなたのおうちは、「新しいものさし」で測るとどのレベルにありますか?
まずは、プロの建築士に相談し、建物調査して、今の状況をしっかりと知るところからスタートしてみてはいかがでしょうか。
そうして、あなたの住宅資産をまもる時代は、もうすぐそこです。
その他、質問等がありましたら御連絡ください。
ここに長期優良化リフォームについての情報
また、その他の中古住宅の建物調査についての相談につきましても、
個別に返信させて頂きます。