神戸市において、耐震診断の申込み、耐震改修の補助金の申請受付が
先日の、3月24日(月)より始まりました。
今後30年以内でかなり高い確率で発生する地震の一つが南海・東南海地震です。
広範囲で比較的長時間にわたり大きな横揺れが続くと予想されているようです。
阪神・淡路大震災発生直前においては、0.02%~8%でしたが、
それが、本年の予測では、60%~70%まで上昇しています。
そして、阪神・淡路大震災の死亡原因の77%が
住宅が倒壊し何らかの下敷きになった窒息・圧死といわれています。
今、お住まいの建物の耐震性が、現在どういう状態なのかは、
昭和56年5月31日以前に着工された住宅に住まい、
またはご活用されている方は、是非、無料で調べれますのでお申込みされてはと思います。
◆耐震診断は、半日もかからず、建築士とお話しながら一緒にチェックできます。
耐震診断というとなんか、すごい機械をつかって、
家の中を調べまわるような印象があって、ちょっとハードルが高いように思います。
家の中や、物置を整理しておかないといけないとか、
何かと気を使われる方が多数いらっしゃいます。
実際のところはまったくそんなことはありません。
まず、お家に伺う日を一日決めます。たとえば午後1時にお伺いすれば、
よほどの大きい邸宅は別として、遅くとも4時までには終わることがほとんどです。
建築士1名ないし2名が、お宅のお邪魔して、お住まいされている所有者様と一緒に、
「何か雨漏りとか最近ないですか?」
「床がきしむとかないですか?」などとお話をしながら、
まずは家の外周をぐるっと回り、そして、内部の状態を確認して回ります。
特に、押し入れの中身を全部出す必要とか、家具を動かす必要とかもありません。
建物の図面がありましたら、その図面と現状が一致しているか、
どこかリフォームによって構造的に影響があった場所がないかなどを確認します。
そして、図面の有無などの情報量にもよりますが、
調査後、1週間~2週間程度で報告書を作成し、所有者様に説明するという簡単なものです。
◆27万円の補助金を使って、診断後の補修計画報告書まで作成できます。
診断は、現在の基準と同等の、
震度6強の大震動に瞬時に倒壊しないようにするための検討を行います。
建築時のルール自体が違う昭和56年以前の建物は、
何らかの処置が必要となってくる場合がほとんどです。
では、どこを、いつ補強するかという話になります。
それは、急ぐ必要はありません。診断してもすぐ工事できない場合も多々あります。
今すぐでなくても、キッチンリフォームする際にあわせて補強するとか、
お風呂をやり替える際にあわせて補強する、バリアフリーリフォームのときに補強するなど、
何かのついでに徐々に行っていくことは、予算面のメリットも大きいといえます。
とにかく、きっかけを逃さないことが大切です。
補強する方法は、主には壁をより強くすることです。
屋根をふき替える、または塗装するのであれば、
より軽い屋根にするという手段もありますが、
耐震性を向上させるには基本は壁を強くすることが中心となります。
今なら法人・個人に限らず上限27万円の補助金を使えますので、
実質2~3万円の負担で、そういった具体的な報告書を出してもらうことができます。
神戸市の皆様に限らず、兵庫県内にお住まいの皆様も
少なからず市町村での助成金があります。
お知り合い、ご家族の方で、ちょっと心配ありそうな古いお家に
住まわれている方にもぜひをすすめていただければと思います。
その他、兵庫県内の助成金、補助金の相談
耐震リフォームの相談、耐震診断の相談など
ご質問等がありましたら御連絡ください。