◆性能向上リフォームで100万円の補助。
先日より始まった通常国会、ここで審議されるのが、平成25年度補正予算です。
そのなかに予算付けされた事業として長期優良住宅化リフォームがあります。
今のお住まいに、耐震性や悪いところを改善して、長持ちさせるリフォームをされる方に対して、
リフォーム費用の1/3、100万円を限度に補助される制度です。
100万円って、すごいですね。
国交省の中古住宅活性化に対する事業の意気込みを感じます。
国土交通省は「中古住宅・リフォームトータルプラン」を取りまとめ、
新築中心の住宅市場から、リフォームで住宅ストックの品質・性能を高め、
流通を通じ循環利用されるストック型の住宅市場へ転換を図っています。
この補助金事業も、今ある住宅を、よりよいものにして、
しっかり価値をあげて売れるものにしようというプログラムの一貫ですね。
◆まずは、建物調査(インスペクション)が必要となります。
どんなリフォームにでも最大100万円補助されるのでしょうか。
いえいえそんなことはありません。
特に耐震性の基準と劣化対策についての基準を満たすなど、さまざまな条件があります。
そのあたりは、まず、補助事業に詳しいリフォーム事業者に相談する必要があります。
大きな要件の一つとしては、リフォーム工事前に建物調査(インスペクション)を行うことがあります。
まずは、今お住まいの建物がどういう状態なのか調査してください、ということです。
調査することによって、今の建物の耐震性や劣化状況などがわかります。
また、もう一つの要件として、工事後の維持保全計画を作成してくださいということも言われています。
工事した建物が、今後も優良化リフォームされた建物として長く使っていかれることを意味します。
こういったことを行われた建物は、売買される際にも高い価値をもって有用される可能性があります。
◆限られた補助金です。まずは、お近くの詳しいリフォーム事業者に相談を。
100万円の補助してもらって、建物の価値があがる可能性があるのであれば、
今、お住まいの建物を長く使いたい方、それだけでなく、
今後売却する際には少しでも高く売りたい方、そんな方にとっても良い機会ではないかと思います。
特に、高齢者の方々で、老朽化されたお家にお住まいの方を数多く拝見します。
もちろん、便利なマンションに引越しされ、土地だけの安値で建物を売却される方も多くみられますが、
せっかく長年お使いの愛着のあるお家を離れられない方もたくさんいらっしゃいます。
いまの生活を、より健康的で、より快適に過ごすため、
また、将来、価値の高い資産を残すためにもぜひ活用していただきたいものです。
もちろん、平成25年度補正予算の成立次第ですので、どうなるかわかりませんが、
成立すると、遅くとも本年9月ぐらいまでには着工しなければならないものとなります。
建物調査(インスペクション)をする日程から考えても、決して時間がたっぷりあるわけではありません。
お早目にご相談されてみて、ゆっくりと、効果的な補助金の活用を検討されてはいかがですか。