ホームインスペクションは買主が要求してください
中古住宅を購入するとき、インスペクション(住宅診断)を実施する方が増えています。
中古住宅購入する際はやっぱり、誰でも不安がいっぱいですよね。
今後の改修のことも考えると、その建物が本当にどういった建物であるのか、もっともっと情報がほしいのが買主さんの気持ちです。
仲介会社によっては、インスペクションの実施に消極的なところもあるかもしれません。
ただ、今の時代は売主さんも売却したあとのトラブルを避けたいので、協力のお願いをすればほとんど問題ない場合が多いです。
インスペクションは購入時に必要な情報を提供してくれます
インスペクションとは、住宅診断(建物状況調査)のことで、資格のある建築士が第三者的な立場で、住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき場所やその時期、場合によっては改修の費用なども見極め、アドバイスを行うことです。
インスペクションの利用目的はさまざまです。
基本は建物の劣化を調査しますが、今後のメンテナンス時期の参考にすることもできますし、断熱性など機能向上のために住宅全体を見てもらうこともあるでしょう。
インスペクションの内容は次のとおりです。
外回りの状態
基礎表面の状態
外壁表面ヒビや防水の状態
屋根の防水や仕上げの状態
軒裏の仕上げや表面の状態
室内の状態
壁、柱、梁の耐久性や傾斜の有無
床の状態や著しい傾斜の有無
天井の雨漏りや水漏れ、状態
サッシ・ドアの動作や状態
床下の状態(目視の範囲)
耐震性能の有無
シロアリの被害
構造耐久力や劣化状態
基礎や土台、束の支持状態
断熱材等の状況
調査時間は標準的な戸建で約90分程度。 普段生活されているままの状態で、実施できます。
もちろん建築士に依頼しますので、費用が掛かります
すべての物件で調査していると、どうしても費用がかさんでしまいますよね。
ですから、インスペクションの使い方としては、ほぼ購入を決めていて今後のリフォームの費用の算出のために建物診断を依頼する……など、理由がはっきりしている場合、瑕疵(かし)保証保険に加入するなどが現実的なところかもしれません。
最近は、売主さんが先に診断をして売却しているケースもありますので、買主さんは負担なく情報が入手できるかもしれません。
一定の基準に基づいたインスペクションが普及することで、安心・安全な取引に繋がって欲しいものです。