長野県で震度6弱の地震。わたしの家は・・?


震度6弱による被害をわすれないで・・・

11月22日、長野県で震度6弱の地震がありました。
家屋被害は100件超、負傷者は40人に上っています。
すでに1週間が経過しましたが、まだまだ200人を超える方が
避難生活を余儀なくされているそうです。
全壊は、震度5強の白馬村エリアを中心に、31棟におよびます。
地域の強い共助の仕組みによって、そのなかでも亡くなった方が
ゼロということでしたが、被害は甚大です。

震度5強と判定されたエリアでも、全壊の被害が大きいということは、
いろんな原因があります。今回の地震において、現地での被害状況から
いわれていることは以下のようです。

「表層地盤や地形に起因して、局所的には「震度5強」より強い揺れが生じたのではないか。」
「山際の基盤が不整形地盤であるため、振動が強くなった可能性がある。」
「開口部が多く、壁が少ない建物が多い。」
「1階がつぶれている。梁の継ぎ手で柱を継いだようだ。」
「新しい住宅は被害が少ない模様。ブロック塀は転倒している」
「地盤ごと下がり、屋根が反り返っている。土が流れてしまったのか、基礎部分の根入れがなく、
土圧が掛かっていない。柱脚に蟻害が見られる。接合部は、クギとかすがい。 」
「土台アンカーはあるけれでも、柱脚金物がない。建物が偏心した模様。」
「被害が大きい地区は、白馬村ハザードマップで
木造建物危険度マップの「危険度が高い」ほうに分類されている。」

建物の偏心、壁が少ないく開口部が多い、柱脚に蟻害、柱脚金物不足、
こういったものの中には、2000年の建築基準法の改定以降、
改善されているものもおおくありますが、
築20年をこえてくる古い建物は、改善されていない部分がほとんどです。

もちろん、地盤の問題もありますが、
震度6弱とはどういった強さでしょうか?

震度6弱では古い建物は倒れる危険があるとされています。

気象庁が、震度と揺れ等の状況を定めており、これが基準で揺れの状況が報告されます。

震度6弱とは、
「壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある」
「耐震性の低い木造住宅は、瓦が落下したり、建物が傾いたりすることがある。倒れるものもある」
と表現されます。
そうですね。今回の地震において、古い耐震性の低い住宅のなかから、
全壊の被害を多く受けているようにもみうけられます。

震度6強とは、
「耐震性の低い木造建物は、傾くものや、倒れるものが多くなる」
「大きな地割れが生じたり、大規模な地滑りや山体の崩壊が発生することがある。」

この文言だけをみていると、今回の地震は、
震度6弱と震度6強の間ぐらいであったのではないかとも
思われるような被害がでていますね。

耐震診断・補強で、震度6強の地震で瞬時に倒壊しない建物に。

今回の地震の原因は、活断層の「神城断層」の一部が動いて発生した可能性が高い
とする分析結果が発表されています。
阪神淡路大震災から20年がたとうとしているわれわれの町、神戸のものなら
だれもが、あのとき「活断層」という言葉を骨身に感じたのではないでしょうか。
活断層の動きで、震度6弱という地震は頻繁に発生しています。
みなさま記憶されていますでしょうか、昨年4月に淡路島で発生した地震は、
震度6弱です。

震度7とは、阪神淡路大震災後に想定してつくられたものです。
その後、震度7とされたのは、新潟県中越地震と、東日本大震災での地震の
2回しかありません。

築年数の古いものも、耐震診断して補強工事をすれば、
震度6強の地震で、瞬時に倒壊しない住宅にかわります。
「地震がきたらあきらめるしかないな~」ではなく、
実は、ほとんどの地震からは、当然のごとく、建物が倒壊しないで
人命を救えるように世の中はなっています。

震度7以上の、現在、技術的に想定していない地震からは
新築住宅でも想定が難しく、中古住宅だから不安で、
新築住宅だから安心であるという認識からは大きくはずれてきます。
それこそ、地盤であるとか、地域であるとか、いろんな要因も
しっかりと確認する必要があるのです。

耐震補強工事をしていない古い住宅にお住まいの方、
また、古い中古住宅を購入されようとしている方、
すべての地震を恐れるのではなく、
「どの程度の揺れに耐えれる建物」であるのかという、
技術的な判断をすることを忘れずに今の状況をご確認してくださいね。
それこそが、地震国日本での地震との共存ではないでしょうか。